Archive for May, 2009
引っかかりが大切だけど
[amtap book:isbn=4768302831]
[amtap book:isbn=4062139545]
リブロで見つけた。財布の中身が乏しいので立ち読みをした。いや立ち見か。こういう絵は心の中によほどのものを抱えていないと描けないのだろうな。そう思った。見る人は親しみやすさとか可愛らしさだけじゃなく、そういう作者の葛藤のようなものを感じるのではないだろうか。
100%ORANGEについては完全無知であった。ただし、こんな素敵なイラストがあるんだなということは知っていた。前に読んだダニエル・タメットの『ぼくには数字が風景に見える』の装画がそうだったのである。それを見たときは、日本のイラストレーターが描いたのではないと決めつけていた。実は及川賢治と竹内繭子の作だったのだ。
この二人のインタビュー記事を見つけた。次の場所にある。
http://www.nifty.com/delipop/Ilove/interview/interview02.htm
とくに次の部分を是非。
—- ちゃんと引っかかってそれを表現するですか…それって、ものすごく難しそうですね。
竹内: そうですね。しかも、引っかかるの探さなきゃっていうのもなんか違うと思ってて(笑)。
及川: 女の子って引っかかり捜しみたいなの好きですよね。でもそういった引っかかりって、たぶん予定通りの、予想されうる、パターンにはまった引っかかりだと思うんですよ。それじゃダメで、引っかかりは、そこだけは自分だけのものじゃないといけない、強さが生まれてこないと思うんですよねー。自分だけの引っかかるものを大事にして追求して、そしてそれを表現してゆく。それがメッセージになるし。
竹内: でも最近私たちも不安なんですよ。引っかかるのが面倒くさくなりはじめたり、何も感じない・・そういう時期もあったりして。
及川: すごい忙しくても、きっとできる人はできると思うんですけどね。引っかかりとか、グッとくるとか、気になるとか…でも焦って探そう探そうとしても、それは仕事になっちゃってうまくいかないんですよね。そういうときって、イラストも80%ぐらいのものしかできなくて。
この聞き手は、こういう正直な気持ちをよく引き出したものである。なるほど、意識的にグッときたいと思っても簡単になれるものではない。待っているわけにもいかないし、大変だろう。
出典:@nifty
うつがうつるって気にしてる
[amtap book:isbn=4041600561]
吾妻ひでおの一連の日記の中では、これを抜かしていた。文庫版だが、今さら買うには適している。
自分はなぜこういう日記を読みたがるのか。それを考えてみた。著者は、読みすぎるとうつがうつるから注意してね、と書いているが、実はたくさんのうつの人を救っているのではないかと思った。こんなにうつでもどんどん本を読んだりDVDを見たりして、1、2時間は仕事をやる。本人は謙遜していても、ときどき読んでいる側をはっとさせることを言う。
しかしそれにしてもアイスをよく食べる。
宮崎駿の「千と千尋の神隠し」の中でいちばん気に入っているシーンについて吾妻ひでおと意見が一致した。こう書いてあるのだ。
電車のシーンうまい!
宮崎さんの作品には必ず
こういう一見ドラマが止まって
しまうようなタメのシーンが
挿入されていて それが
後に感動を誘う
このシーンでは、カオナシと同じで、人はあっという間に凶暴にも温和にもなるのだということを感じてしまった。
出典:うつうつひでお日記 DX、吾妻ひでお、角川文庫
ジャケ買い6 - 『THE ART BOOK』
[amtap book:isbn=0714836257]
いい絵は、わからなくてもいいからときどき眺めたい。でも、いちいち絵を見に出かけるのは大変だ。この「THE ART BOOK」は、私を含めたそんな人にぴったりの本である。アルファベット順にきっかり500人の画家の作品が載っていて、Lichtensteinなんかも入っている。自分にとっていちばん面白かったのはインド犀だ。18世紀にLonghiが描いた作品らしい。
ただし、この本はまず第一にジャケ買いだった。こういう表紙のような色合いが大好きなのである。お絵かきの時間だ。
コーヒーでも飲みながら、気まぐれにどこかをぱっと開いてそこにある絵についていろいろと想像する。で説明を読みたければ読む。そういう気軽な付き合いができる一冊だと思う。大きさもとてもコンパクト。
「ひん曲げる」っていう名前が気に入った
雑誌コーナーで「世界一簡単!」が目にとびこんできて、この本を買ってしまった。ちょっと気づいたのだが、インストール手順を説明しているP.51とP.52は同じ内容が重なってしまっているようだ。乱丁ではないようだけど。
ま、それはともかくとして、私はまず「オリジナルのパッケージデザインを作ってみる」で遊んでみようと思う。「ひん曲げる」っていう選択項目があって何だか親近感を持てた。
[amtap book:isbn=4796670904]
Finnegans Wake - James Joyce
何度も最初からFinnegans Wakeを読もうと試みるのですが、はらわたがくすぐったくなって読めません。
適当なページに指を突っ込んで、ぱらぱら、そこを開きます。
So?
Who do you no tonigh, lazy and gentleman?
The echo is where in the back of the wodes; callhim forth!
(Shaun Mac Irewick, briefdragger, for the concern of Messrs
Jhon Jhamieson and Song, rated one hundrick and thin per
storehundred on this nightly quisquiquock of the twelve apostrophes, set by Jockit Mic Ereweak. He misunderstruck and aim
for am ollo of number three of them and left his free natural ripostes to four of them in their own fine artful disorder.)
それで?
今夜は誰を知ってる知らない。怠け者さま紳士さま?
木の陰で声が響く。彼を起こすんだ!
(ショーン・マック・アイアウィック。パンツ引き摺り野郎。メッサア・ジョン・ジャミソンと歌。店の100ごとに100とちょっと。12のアポストロフィの夜のquisquiquockはジョキット・マイク・エレウィークがセットした。彼は3つすべてを狙ったが、外してしまった。芸術的に美しく混乱した4つには、自由な気持ちでリポストを残した!”#()%#’=!(#$!()(=(=
フフフ
またIntroductionに慰めてもらおう。
The first thing to say about Finnegans Wake is that it is, in an important sense, unreadable.
ダブリンでは作家としてと同時に興味深い人物として有名だったジョイスですがフランスではそうでもなかったのかな。
In Paris he was a writer pur sang. Maria Jolas tells of an occasion, at the British Institute in Paris, when Joyce was introduced to Sir James Franzer, the author of The Golden Bough:
‘What name?’ Frazer asked him.
‘Joyce, James Joyce,’ was the reply.
‘And what do you do?’ Sir James questioned politely.
‘I write,’ said Joyce.
That is sufficient. From Ulysses almost straight into Finnegans Wake, Joyce spent twenty -two years writing the two books that would become central to the twentieth century’s concept of modernism.
20世紀のモダニズムの中心になるユリシーズとフィネガンズウエイクの執筆にはなんと22年もかかったんですね。
まあ、これはゆっくり楽しむことにしましょう。
[amtap book:isbn=0141181265]
スタバに行く理由はロゴ
前からスタバのロゴが好きである。だからこそ、ときどきスタバに行く。今日はこのストラップを買った。残念ながら夏季限定版は売り切れだった。若い女性に人気があるのだろうか。私はたぶんこのストラップを携帯電話でなくデジカメにつける。おじさんはそうしたほうがいいだろう。
The Shipping News (1) - Annie Proulx
Quoyleは、自分の家族をどうも他人のように感じています。どこかに本当の家族がいるんじゃないか、と思っているのです。大学に入学しますが、講義が難しすぎてついていけません。友達もできません。ついにドロップアウトし、職を探します。氷が漂い、解け、また氷になる。空では明るさと闇が溶け合う、そんな北極の海を漂っている気分です。
ある日、QuoyleはコインランドリーでPartridgeに出会います。
Quoyle fumbled his shirts from the dryer: they fell on the floor in a rain of hot conins and ballpoint pens. The shirts were streaked with ink.
“Ruined,” said Quoyle.
“Naw,” sait Partridge. “Rub the ink with hot salt and talcum powder. The wash them again, put a cup of bleach in.”
Quoyle said he would try it. His voice wavered. Partridge was astonished to see the heavy man’s colorless eyes enlarged with tears. For Quoyle was a failure at loneliness, yearned to be gregarious, to know his company was a pleasure to others.
The dryers groaned.
“Hey, come by some night,” said Partridge, writing his slanting address and phone number on the back of a creased cash register receipt. He didn’t have that many friends either.
Quolyeは乾燥機からシャツを落とした。温まったコインがジャラジャラ落ち、ボールペンも落ちた。シャツはインクで汚れていた。
「ぐちゃぐちゃだ」
「大丈夫だ。熱い塩とtalcumでインクを擦るんだ。そしてもう一度洗う。ブリーチも入れて。」
Quoyleはやってみると言った。声が震えている。Partridgeは驚いた。でかい男がうつろな目いっぱいに涙をためている。Quoyleは孤独だった。友達がほんとうに欲しかった。自分の存在が他人の喜びになれればと願った。
乾燥機が唸った。
「よう、いつか俺のうちに来いよ。」とPartridgeは言った。住所と電話番号をしわくちゃのレシートに書いた。Partridgeも友達が多いほうじゃなかった。
この後、Quoyleは、Partrigdeに助けられながら新聞記者になります。家族を持ち、カナダのニューファンドランドに移住。地元の人々と厳しい自然に囲まれ、強い男に成長していきます。[amtap book:isbn=1841150592]
デザインの原則 - ディーター・ラムス
Aki’s Stocktakingで、ディーター・ラムスのことが紹介されていた。私はこのプロダクトデザイナーのことはまったく知らなかったのだが、秋山東一さんが引用しているデザインプリンシプルにぐっと来てしまった。私もそのまま引用させていただくことにした。
Dieter Rams Design Principles
Good design is innovative.
Good design makes a product useful.
Good design is aesthetic.
Good design helps us to understand a product.
Good design is unobtrusive.
Good design is honest.
Good design is durable.
Good design is consequent to the last detail.
Good design is concerned with the environment.
Good design is as little design as possible.Back to purity, back to simplicity.
五番目の「いいデザインは押しつけがましくない」。あらためて、本当にそうだなと思った。これは自分で訳して壁に貼っておこう!
出典:Aki’s Stocktaking
新型インフルエンザの本質
米国に住んでいる友人が今日送ってくれた写真である。これだけでいろいろなことを考えさせられる。マスメディアは、はたして常に正しい情報を流してくれているだろうか。
ところで、やっぱり、マスクの色もちがうんだなあ。
曼荼羅マトリックス
[amtap amazon:asin=4344016696]
マルコム・グラッドウェルの「Tipping Point」といっしょに、『コンサルタントの「質問力」』を書いた野口吉昭の『考え・書き・話す「3つ」の魔法』を買った。野口吉昭のような面構えはわりと好きだ。それがこの本を買った最大の要因である。
あっという間に読める本だ。ただし紹介されている一つ一つのテクニックとかを本当にものにしようと思うならば話は違ってくるだろう。
たとえば、私は「曼荼羅マトリックス」にいちばん興味を持った。曼荼羅とマトリックスはぴったりの組み合わせだなと思ったのである。こういうふうに書いてある。
では、この「曼荼羅マトリックス」を使って、野菜ジュースの新商品のアイデアを考えていきましょう。
図6をご覧ください。
まず、9つのブロックを作り、Y軸に「価格」の上下を設定し、X軸に「ユニークさ」の大小を設定します。そして、真ん中のブロックに既存の平均的な野菜ジュースを配置します。
さて、ここからがアイデア作りの始まりです。価格帯とユニークさを掛け合わせて、いろいろなパターンの商品を考えていきます。
勘のいい人ならぴんとくるのかもしれない。でも実はY軸とX軸の設定に従って書き込んでいこうとしても案外まごつく人が多いと思われる。もちろん私もその一人だ。そのあたりをもうちょっと突っ込んで書いてもらえるともっと嬉しい。
出典:考え・書き・話す「3つ」の魔法、野口吉昭、幻冬舎




